7月末ころから天草緑竹の最盛期が始まります。
親竹が、精一杯に枝葉を繁らせることが出来なければ、竹の子を発芽させることができません。
親竹が生き残ることに窮していては、子孫を増やそうとはしないようです。
梅雨の長雨は、緑竹に功を奏しました。
一年目は、根を張らせることに精一杯で株別れして芽を出すことは少ないのですが、早くも芽を出す一年生もあります。
二年生の緑竹です。
一年生時に株別れして3~4本の新芽を出すことができた緑竹は、2年目から美味しい竹の子を出す緑竹もあります。
まだ根が堅く張りきっていない二年生の緑竹から出た竹の子は、通常の竹の子よりもフレッシュ感のある竹の子なのですが、翌年以降を考えると、大きくしっかりと根を張らせることが大切です。
また、根が大きく育ちそうな緑竹を翌年以降の親竹として残すことも必要です。
一つの根から新芽を伸ばすと、同じ根から次の新芽は簡単には出てきません。先に出た新芽が栄養とエネルギーを必要とするからだと考えられます。
出てきた場所や大きさ、時期を考えて採取するか残すかを検討します。
本来、緑竹は川の砂州に自生していたもので、水が大好物です。
空梅雨は大敵です。
長梅雨でたっぷりと水を吸収した緑竹は、梅雨明け後の夏本番が「天草緑竹」の本番です。